あなたの常識が本当に常識なのか?トラブルの原因となるデータのお渡しについて。渡してもらうデータは「タダ」だと思っている人は必見です。

これまで制作依頼を頂いたデータが欲しい。という依頼が結構来ます。
トラブルの原因になるので、必ず制作するときに確認をしていますが
忘れちゃうんでしょうね・・

え?これって無料でくれるもんやろ?

という方結構います。

でも、チャットGPT様に聞いてみてください。
タダではないのです。決して。

今日はなぜ制作したデータを再度送ってもらう、とか、これまで制作した資料が欲しい、というときに制作した側になぜ費用を請求されるのか、ということについてお話します。

目次

チャットGPTに「請求する側」の立場で聞いてみた

ご相談の「制作物の元データに対する譲渡請求」と「著作権放棄と引き換えに費用を請求された件」について、以下にわかりやすくご説明します。


🧾結論:請求は妥当な場合もあるが、内容と金額次第で交渉可能

✔ 元データの請求が発生する理由

ホームページや名刺などのデザイン制作においては、通常の制作料金に「元データ(ai・psd・xd・figmaなど)」の譲渡は含まれないことが多く、次のような理由で追加費用が発生します。

  • 著作権(正確には著作人格権や著作財産権)を制作者側が持っている
  • 元データは「再利用・改変」ができるため、資産価値がある
  • 他社への流用別のデザイナーに修正依頼される可能性があるため、無償譲渡を避けたい

💰妥当な請求額の相場(目安)

項目相場の目安(税込)補足
ホームページの元データ譲渡(1サイト)3〜10万円ページ数や構成によって変動。FigmaやPhotoshopなど
名刺の元データ譲渡(1案)5,000〜15,000円aiまたはpsdデータなど
著作権譲渡(1案件)制作費の50〜100%完全譲渡の場合。放棄まで要求されると高額になることも

※もし「著作権放棄」まで求められている場合は、相場の上限寄り(合計で10〜20万円程度)になるケースもあります。


🧭対応のヒント

  1. 契約書・メールのやりとりを確認
     制作時に「元データは納品に含まれない」と明記されていたか、また「著作権譲渡について記載があったか」をチェックしてください。
  2. 交渉ポイント
     - 「譲渡希望だけど、放棄までは不要」など、著作権放棄ではなく使用許可を求める形にして、費用を抑える
     - 今後の運用目的や予算を正直に伝え、値下げ交渉も可能です
  3. 正式な見積書を依頼
     曖昧な「一式請求」はトラブルの元。項目ごとに費用を分けた見積を出してもらいましょう。

📄例:見積交渉用テンプレ文(修正可)

お世話になっております。

制作していただいた◯◯(例:ホームページや名刺)の元データについて、譲渡のご提案をいただきありがとうございます。

元データの使用は今後の更新や運用上必要であるため、譲渡費用のお見積もりをいただけますでしょうか。
なお、著作権の放棄までは求めておらず、使用権の譲渡という形でも構いません。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。


‥と言うことで、できるだけ安く抑えたいデータの譲渡ですが、決して「タダ」ではない。ということです

実は先日私にもこの依頼がありました。
名刺のデータが欲しい。
これまで作った制作パンフレットのデータが欲しい。
合わせてホームページを作っていたと思うが、そのホームページのデザインの元データが欲しい。と。

相場観は、チャットGPTに聞いてみたところ、全体のリライトや保管、データの移管の手数料などで、30万ちょい。
データの数は写真データと、エクセル、デザインデータを含め、200は越えたと思います。


そのデータのすべてを譲渡する、ということで相場観もわからなかったのでどんなもん??
で調べて通常価格をお伝えし、それじゃあさすがに高いから、値段はどれくらいがいいか決めてね~
・・って連絡したら

そんな価格なら要らん。データも見れない。

・・と言われた次第。

データが見れない、ということはまずない(共有データでオンラインで見れるように設定していた)のですが、価格見てめんどくさくなったんでしょうね、払いたくないなら高額だからもうちょっと何とかなりませんか、と交渉してもらいたかったのですが、データはいらない。ということだったので結局その話は無しになりました。

多分きっと、「あんたデータ持ってるんやからタダで譲りなはれ」ってことで連絡をしてこられたのだと思うのですが、さすがに作成した自分の権利は無料で渡すわけにいかず・・いやはや制作をする側と、制作を依頼した側の仕事の権利の思い違いのトラブルはよく聞きますが、まさか自分にも起きると思いませんでした。

制作する側もこのあたりの契約を明文化しておかなければいけないなと感じた出来事でした。

制作する側も、依頼する側も、こんなトラブルに巻き込まれる前にクリアな契約とクリアなお仕事ができるようになるといいなと思います

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この記事を書いた人

milimili代表の楢松千枝です。大阪府在住で、司会ナレーション、動画クリエイター、Canvaクリエイター育成講座、そして京町家いづもの運営など、多岐にわたる仕事をしています。起業歴35年です。
3人の子どもを育てながら、シングルマザーとしての生活を選びました。コロナ禍での仕事の減少や母の認知症をきっかけに、在宅で働ける仕組みの重要性を感じました。
milimiliは、同じような悩みを抱える方々のために、正しい知識と働ける環境を提供したいという想いから立ち上げました。これからも、多くの人々とつながり、笑顔になれる活動を続けていきたいと思っています。

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